小学生を指導する時に大事なこと

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僕、ぐっちょんは現役のサッカー選手でありながら自らサッカースクールも運営している。

今回は指導の際に気をつけていることを書いていきたい。

僕のスクールは大きく分けて「低学年」と「高学年」の2つのコースに分けて練習を行なっている。

今回は「低学年」の指導の際に気をつけていることを書いていきたいと思う。

低学年を指導する際に気をつけていること

まずは僕のスクールは現役の選手が指導するサッカースクールとして活動している為か、初心者の子供はあまり参加していない。

どちらかといえばもっとサッカーが上手くなりたい子供達が多い。

その中で「上手い選手」と「あまり上手くない選手」はいる。

でも根本のサッカーが上手くなりたいという気持ちを持ってきてくれている。

なので基本的には指導は行いやすいと思う。

サッカー初心者の子がいたりするとまずは「サッカーを楽しい」と思ってもらわないといけないし、そういった楽しむメニューが多くなるからだ。

だが僕のスクールには向上心を持った選手が来てくれるのでしっかりと技術向上を目的としてトレーニングできる。

あくまでそうしたチームに入ったりしている選手がいる中での指導だということをわかった上で読んでもらいたい。

低学年で1番大事にしていることは「基礎技術の向上」と「周りを観る」こと。



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「認知」「判断」「実行」

「基礎技術の向上」は基本的なことだし多くは触れない。

ドリブル・パス・トラップなどボールを自由にうまく扱えるようになる為のトレーニングである。

それ以外の部分として「周りを観る」という部分を重視して指導している。

サッカーでは「認知」「判断」「実行」のサイクルで行われるスポーツだ。

どんな場面か説明すると、試合で相手がどこにいて味方がどこにいるのかを観て(認知)、今どのプレーが正しいか判断し、プレー(実行)する。

簡単にいうとこんな感じなのだが、そのサイクルで言うと「認知」の部分が「周りを観る」ことにあたる。

そして「基礎技術」の部分が「実行」にあたる。

その2つを部分を主に指導している。

特に「認知」の部分を重視している。

よく最近はドリブルスクールなどが流行っています。

僕的には悪くはないと思うが「実行」の部分だけを教えていると思う。

SNS上では見栄えは良く親御さんにはわかりやすいのでスクール生も多く全国に展開されているところもある。

ドリブルという「実行」の部分を磨くことは素晴らしい一方で、サッカーにおいて今がどんな状況なのかを観て理解するという「認知」の部分が欠けているし、こちらの方が大事になる。

相手が3、4人自分に対して来て入るのにも関わらずドリブルで抜いていくイメージだ。

とあるドリブルスクールの方も完全に「ビジネス」として活動している。と仰られていたそうだ。

親御さん、子供たちは騙されているがそれも情報格差。

知らない人が損をする。と僕は思うのでそれ以上は何も思わない。

話を戻すとそもそもサッカーというスポーツはどんなスポーツ?11人で又は小学生なら8人で相手のゴールにボールを蹴り込むスポーツだ。

まず大前提にチームスポーツだということ。

なのに1人で4人を相手にしてドリブルをするという状況がまずありえない。

それはサッカーではない。個人競技だ。

「1人で抜けるような特別な選手になってもらいたいから小学生年代はそれでいいんだ」という声も聞こえてくるかもしれません。

あえてチャンスを作るためにドリブルしているならわかります。

もちろんドリブル(実行)の部分を否定するわけではありません。

そのドリブル(実行)をどの状況で行なっているかが重要になります。

周りを観て今はドリブルの方が良いと判断した上で行なって相手を抜いていくなら素晴らしいと思います。でも周りを観ないで相手がたくさんいる密集地帯に突っ込んでいくようなプレーはよくありません。

僕はそうした状況判断を伴ったトレーニングを行なっています。

良い指導者の方はしっかりと地道にこうしたことを指導されています。

結局はサッカーがうまいかどうか

基礎技術も指導しますが正直なところポイントさえ教えたらあとはコーチがいなくても家で反復練習すれば良いんです。

1番大事なことはその基礎術を状況を観てどちらのプレーを選択し、使うかを判断するトレーニングが大事だと思います。

イメージとしては今持っている手札を増やしてあげつつも1番はそのカードの使い方を教えています。

どれだけ良いカードを持っていても使い方を知らなければ持っていないと同じだからです。

僕自身、Jリーグでもプレーしました。

小学校、中学校でとんでもなく上手い選手はたくさんいました。

自分よりもテクニックがあってという選手は何人も見てきました。

でもその選手たちはプロになることはなく消えていきました。

そういうことなんです。どれだけテクニックがあったりドリブルが上手くても結局は「サッカーをプレーする」ということを身に付けなければプロにはなれません。

ドリブルですごい技をできるようになってTikTokでバズりたい!だったら良いと思います。

目的はなんですか?サッカーが上手くなる為の「手段」が「目的」になっていませんか?

サッカーを上手くなりたいのなら「認知」「判断」がすごく大事になります。

僕はそれを実体験として見に染みているから今の子供達に伝えていきたいと思います。

そして実際に僕は低学年のトレーニングでも「実行」のスキルの部分も指導はしますがまずは「周りを観る」という「認知」の部分を重点的に指導しています。

この記事を見てくださる保護者の皆さんも技術を磨くこと=サッカーが上手くなることではないということを感じてもらえていたら嬉しく思います。

ぐっちょん



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