#21.地域リーガーの実情とJリーガーの価値

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地域リーガーの実情とJリーガーの価値

今回はJリーガーがではなく地域リーガーがどんな生活を送り、サッカーを続けているのか

またJリーガーがどんな価値があるのかを書いていきたいと思う。

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Jリーガーと地域リーガーの違い。

まず「地域リーガーってなに?」という方もたくさんいると思うので

Jリーガーと地域リーガーの違いとどんな待遇、環境の違いがあるのかを教えていきたい。

Jリーガーは文句なしプロのサッカー選手である。

ここ数年で「J3」というカテゴリーができて中には仕事をしながら

プレーしている選手もいるがほぼほぼ全員がサッカーだけで給料をもらい生活している。

まさしく「憧れの職業」だ。

対して地域リーガーとは:サッカーの給料だけで生活できず他に仕事をしながらプレーしていること。

ただし社会人サッカーではなく平日も練習があり午前中TRをして

午後に仕事をこなすという生活を送っている

地域のサッカークラブに所属している選手のことを地域リーガーという。

J3の選手とは逆に地域リーグでもクラブによってはプロ契約でチームに所属している選手もいる。

*意外と地域リーグの資金が潤沢なチームは給料がいいところも。

環境面

環境面に関しても違いがある。

Jリーガーはチーム専用のグラウンドやクラブハウスがあり

TRから体のケア、食事まで全てクラブハウスで済ませれるチームがある。

もちろんそれもJ3やJ2の下のチームになるとそうではない。

だがサッカーに集中できる環境なのは間違いない。

怪我の治療の際のMRIなどもかかりつけの病院だと待ち時間もなく

すぐに診断してもらえストレスなく見てもらえる。

「〜のチームの選手です。」と言えばお金も払わなくて良いし保険証のみ持参でOKだ。笑

地域リーグはまず専用のグラウンドがないところが多いし、ロッカーがないところもある。

練習してそのまま車に乗って帰る選手もいる。

食事に関しても完全に個人管理で、後程も書くが仕事があるので

仕事に間に合うように自分で簡単に弁当を作り車の中で食べたりする場合もある。

もちろん弁当もバランスが良いのが好ましいがまずそれ以前の問題である。笑

筋トレも自分でフィットネスジムを契約したり治療も接骨院に通ったりしている。

その際の支払いも自分で怪我をしたとしても最低限の保険の適用範囲内でしか返ってこない。

今まではチームと名前を言えば待ち時間もなくほぼ手ぶらでOKだったのに。

この通院やMRI等の医療費に関しては1番びっくりした。

こう見るだけでも給料をもらっているJリーガーの方がサッカーに関してお金をかけなくて良い。

むしろ地域リーガの方がお金もかかっているし苦労が多い。



仕事

Jリーガーはサッカーが仕事。

結果を出す為に24時間を全てサッカーで活躍する為に使う。

(実際24時間考えている選手はいないだろうが)

地域リーガーはサッカーで生活できないから仕事がメインになる。

TRが終わりすぐに仕事へ。

自主トレーニングがしたいが生活には変えられない。すぐにTRを切り上げる選手も多い。

というか仕事に間に合わないから切り上げざるを得ない。

終わる時間も選手によってバラバラだが20時に終わったりする選手のいれば

過酷なチームだと22時に終わる選手もいる。

簡単に説明すれば正社員として雇用してもらうにはだいたい8時間勤務が最低限になる。

午前中仕事が終わり13時出社だとすると8時間で21時。休憩があるので1時間足せば22時まで。

かなり簡単にいうとこんな感じだ。

それを週5日、一般の人と同じように働く。(午後出勤は違うが)

プラスα、サッカー選手としてプレーする。

かなり過酷だしそこまでしてサッカーを続けるのは相当タフだと思う。

なのでぜひたくさんの方にサポートしていただいて

Jリーガーを目指している選手を助けてあげてほしいですね。笑

少し営業っぽくなってしまいましたが地域リーガーはこういう環境で

プレーしているというのを知っていただけたらなと思います。

当たり前の世界

ここまで地域リーガーの苦労や過酷さを書いてきましたがただ一つ言いたいのは。

「そんなの当たり前である」ということ。

僕もJリーガーとしてプレーしてきて正直

「そんなん知らんし」、「下手やからその環境なんでしょ」

こんな思いがあったし、今でもある。

よく地域リーグとかの選手の間であるプロ契約の選手や仕事が優遇されている選手に対しての会話の中に

「ええよな、仕事楽で、、、」「プロ契やし昼寝できるからええよな」

こういう会話があるんです。笑

こういう裏話知ってますか?笑

でもこれも同じ。

「そんなん知らんし」「それが自分の価値でしょ」と思う。

実際僕も仕事したりしてプロ契約の選手がいたら

「サッカーに集中できて良いな」っていう気持ちは多少はあります。

でもそれはその選手が勝ち取った「価値」やから。

周りがどうこういう理由がない。

クラブから「価値」があるから「プロ契約」という提示をされている。

自分も価値が高ければ良いだけ。

そこは地域リーガーも勘違いはしてはいけないと思う。

同情を買われているようじゃまだまだダメということ。

僕も肝に銘じ日々を過ごします。

まずJリーガーになるだけでサッカーをプレーしてきた人からすれば「特別」である。

さらにそこからJ1、日本代表なんて場所は「異次元」でしかない。

そんな選手たちだからこそ周りとは違うし優遇されるべき。

地域リーガーは病院で一般の人と同じように待たないといけないし

お金も払わないといけない。

「Jリーガー」は特別なのだ。

それは僕がJリーガーから地域リーガーになったから言える。



今後の人生

でも今後の人生においてはどうだろう。

僕もJリーガーとしてプレーしてきて今年はいろんなことにチャレンジしている。

その中で嫌なこともあるし、自分のやりたくないこともある。

Jリーガーだったら今頃考えていないことを今考えている。

でもJリーガーもいずれはその時が来る。

その時になって初めて考えるのか

考えながらもJリーグでプレーするのか。

「Jリーガー」の時は「特別扱い」を受けるだろう。

でも「Jリーガー」という鎧が剥がれた時、一般の人と同じ立場になった時に。

僕はその危機感をすごく感じるし、今のJリーガーの選手たちにも感じて欲しい。

「セカンドキャリアや先のことを考えているから今活躍できひんねん。」

「活躍できひんと心の中で思ってるから考えるんやろ。」

そういう意見も実際Jリーグの環境においてあると思う。

実際にそういう声もあった。

J1やったり上に行けば行くほど批判はあるだろう。

その中で今いろんなことにチャレンジされている方は本当に尊敬する。

同時にその道を極めてきた人だから自信を持って良いと思う。

その自信と危機感の両方を感じて欲しい。

今回は地域リーガーの実情とJリーガーの価値

そしてセカンドキャリアは地域リーガーとJリーガーは多少のステータス的な部分で違うかもしれないが

ほぼ一緒でJリーガーも危機感を感じつつプレーしてほしいということを書きました。

地域リーグのことを知らない方やいろんな方の目に届き少しでも何かを感じてもらえたらなと思います。

ぐっちょん



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