僕は今シーズンよりJリーガーではなくなった。
もちろん仕事もしないといけない。
プロのサッカー選手ではあるが(プロとはどこまでがプロかはいろんな意見があるが)サッカーの給料だけでは食べていけない。
その中で今年に関してはチームのスポンサー営業ともう一つサッカースクール運営を仕事としている。
今回はサッカースクール運営について書いていきたいと思う。
チームからもスクールコーチとしてオファー
まずありがたいことにチームの方からはチームのサッカースクールのコーチのお話も頂いた。
チームの正社員として「選手」「営業」「スクールコーチ」という仕事の話を頂いた。
でも正直な話そのオファーは呑めなかった。
理由は二つ。
- 金額的に折り合わなかった。
仕事の内容としては自分を評価してもらっての上でクラブが出してくれた提示なので嬉しかった。
けどどうしても金額が自分の求めるラインではなかった。
こういうといくらを求めてるねん。とか思われるかもしれないが
クラブがまだまだ小さいクラブでなかなかいい金額を出せるとは思ってなかった。
それでも厳しい金額だったし何よりもこれから年齢を重ねるごとに上がっていく保証もなかった。
正社員で会社から守られているとはいえこれからの自分がある程度の姿が想像できてしまったから難しいと思った。
- 自分で一からサッカースクールを作ってみたいと思っていた。
#18.でも書いたが昨年コロナの影響で自分自身と向き合うことが増え、色んなことに興味を持ち出し、
経営のことや運営といったことに興味を持っていた。
自分に今あるスキルの中で何か事業を始めたいなと思っていた。
そこで20年間サッカーをしてきてJリーガーになったことは需要がある思った。
あとは自分のサッカースクールは自分の色も出せるし顧客が集まるも集まらないも全ては自分の実力ということがわかるから。
その気持ちもあって自分で運営したかった。
サッカースクールを運営すると決めてから今現在も含めて本当にいろんなことを考えている。
実際に僕がスクール運営に取り掛かった時のざっくりとした流れを書いていきたい。
今後選手をやっていてサッカースクール運営に興味のある選手は参考にしてほしい。
スクール運営の際にすること
- スクール名・CONCEPT作成
まずはスクールの名前とCONCEPTを決めた。
スクール名は今後ホームページを作ることも考えて名前が被らないようにした。
良いなと思っても調べると意外と使われていたりした。
CONCEPTはこの時代いろんなスクールがある中で差別化する意味でも大事だと思う。
- グラウンド確保
どこのグラウンドを何曜日に何時から何時まで使うのか。
施設に行って確認して予約をしにいく作業。
僕の場合、近隣のスクールや少年団の練習日時と被らない曜日にして
挨拶をしチラシ等をチーム内に流してもらえるような連携した形を取った。
その県や市にもよるが意外と自分がやりたい場所、曜日、時間でできることは難しい。
僕も結局考えていた曜日ではできなかった。
- チラシ作り&価格、規約設定
僕の場合、宣伝はSNSと市内の各チームにアナウンスしてもらう方法をとった。
そこで必要なのがチラシだ。
どういうCONCEPTでどこでいつ何時からやりますよと。
最初の1か月は無料体験という形を取ったので無料体験チラシや体験時の詳細の資料など事務作業も多かった。
またスクールがスタートした際の雨天中止時の対応や振替設定含めルール(規約)を作る作業も先を見据えて行った。
スクールが始まってから問題が起きた時に後手後手で対応していると信頼度も下がるからこの辺りはしっかりと行ったほうがいい。
・TRメニューの設定や用具調達
もちろんTRメニューを考えないといけないし伴って用具を揃えないといけない。
メーカーに問い合わせたりホームセンターに行ったりネットで買ったり。
応急処置道具等も必要になる。
ある程度ここまでが実際に行ったこと。
その後に顧客から体験申込が来るのでそこから体験会詳細の資料を送って
実際に当日指導にあたるという流れになる。
体験会に満足してもらい入会を希望する顧客に関しては案内をお渡しし、次回に月謝と一緒に持ってきてもらう形になる。
ざっくりと流れに関してはこんな感じである。
現実
僕の場合だとありがたいことに体験会は合計30名近くの参加者が来てくれた。
予想以上の参加希望者で意外と簡単なのかなと思った。
だが後日その中で入会したいと言ってくれている子が確実なのが3人しかいなかった。
30人体験に来て3人。
結構ショックだった。
10人くらいは入ってくれるかなと思っていたが現実はそんなに甘くなかった。
10分の1。体験に関してはプロ選手が指導してくれることに興味を持って来てくれたと思う。
ただそれと実際にお金を払うことは別であるんだなと痛感した。
TR内容に問題があるのかもしれないし無料だから来ていただけ。かもしれない。
いろんな要素はあると思う。
でもこれからその3人に関して全力で向き合い、
成長の手助けをし自分の指導者としての価値が上げることが
たくさんの生徒が来てくれるきっかけになると思う。
この体験を求めていた
まだまだ始まったばかり。
この体験、経験こそが自分が求めていたもの。
チームのスクール指導だけならこの経験はなかったと思う。
地道ではあるがコツコツ少しずつ進んでいきたい。
スクール運営を自分で始めたことで新しい発見がたくさんあった。
自分が知らないことを学ぶのはすごく楽しいと感じている。
今後もスクール運営にとどまらずいろんな分野で学んでいきたいとスクール運営を始めて感じた。
この最初の辛い時があったなと言えるように。
最初は3人しかいなかったよなと笑い話にできるように。
ゆっくりかもしれないが着実に一歩一歩進んでいきたい。
あとこの記事を見たスクールを始めたいなと思っている人への励みになればなと思う。
コメント