僕は２０２１年シーズンに向かうにあたり一つの決断をした。
地域リーグ（Jリーグより下のカテゴリー）に移籍を決めた。
チームをJリーグに上げる為に選手はもちろんチームのスポンサー営業という役職でもチームに所属することを決断した。
またサッカースクールの運営にも取り組むことにした。
なぜその決断に至ったかを今回は書いていきたい。
【コロナウイルス】
まず昨年のコロナウイルスの影響でJリーグの開催が遅れた。
Jリーガーの僕はリーグ開幕に向けて調整をしていた中での出来事だった。
まず自分のことだけでいうとキツイキャンプや調整をこなしてきて
ようやく試合が始まると楽しみにしていた中でのことということもあり
正直なんでやねん。と思っていた。またコンディションを上げる為に
ハードなトレーニングをこなさないといけない。それがものすごく嫌だった。
リーグを開催しながら終息を待つことはできないものかとも思っていた。
反対に日に日に増していくコロナの恐怖。
有名人が亡くなられたりコロナを身近に感じ出してきたころでもあったから
中断して良かったと思う自分もいた。
そして実際に中断期間。チームのトレーニングもない。ジムも使えない。
チームメイトとも会えない。外食もダメ。何もすることがない。そんな状況だった。
その時にふと思った。
【自分とは】
自分は何ができるんやろう。
サッカー以外何ができるんやろう。
自分からサッカーを取られた今自分には何がある？
そう考えるようになった。
何かしないといけない。でも何もできない。
今は大好きなサッカーをして給料をもらえて生活させてもらっている。
でも引退はいつかくるもの。今すぐ引退を考えたわけじゃないけど
いつかくる自分が選手でなくなる時、または選手として給料をもらえなくなる時が来た時。
その時に何が自分にはあるのだろうか。
そう考えた。
その場から意味もなく立ち上がる程焦りを感じ「やばい」
「このままじゃサッカーしかやってこなかった世間知らずになる」と思った。
もちろん大好きなサッカー”だけ”をやってきたと言えばそうだが、
日本全国にいるサッカー少年の夢である「Jリーガー」になれたことは本当に名誉なこと。
それは#7.夢授業でも書いたが夢を叶えた人の説得力は半端ないと自分でも考えている。
多少なりとも人より多くはサッカーと向き合ってきたから「Jリーガー」になれたと思う。
そこは自分に自信を持ちたいと思う。
ただそれは「今」だけの話であって
今後同じように「Jリーガーだから」で色んなことが許されたり通用する訳じゃない。
むしろ厳しい目で見られる。
その時に自分が何が出来るのか。と物凄く考えるようになった。
【一度やってみる】
それから人生のことを考える時間が増えたしいろんな勉強も始めた。
ブログもそのうちの一つだ。
「自分とは」を表現していき応援される人間になりたいと思ったからだ。
匿名Jリーガーとして発信を始めたのはいろんな制限や
タイミングによって書けないことなどが出てくるから。
思ったことを思ったタイミングの熱量で綴りたかったから。
いろんな知識を勉強したり自分の知らないことが多いと知り改めて自分は何ができるかを考えた。
最初はなんでもすぐには出来ない。でも一度やってみようと。チャレンジしてみようと。
そう考えた。
【背景】
サッカーだけしてていいのだろうか。
いろんなことを考えるたびにそう考えるようになった。
もちろんその思考になる背景として選手としてのキャリアがここから
トップトップに上がっていけるかを考えた時に
難しいと感じたのも理由の一つにある。
今現在にトップトップでやっていればまだ考えていないかもしれない。
幸か不幸かわからないがそのレベルにいないから自分は今将来を考えている。
素直な気持ちとしてはサッカー選手ではいたい。長い間現役選手としてプレーしたい。
でも将来のことも不安でしょうがない。
こんな感覚だった。
【タイミング】
その時に地域リーグのチームからお話をもらった。
選手としてプレーさせてもらいながら
仕事もチームのスポンサー営業もさせてもらえる。
全く経験したことのないスポンサー営業をすることで
「ここなら自分の価値を１から作れるんじゃないかな」と思った。
そして何より今自分が1番自信のあることで仕事にできるかと考えた時にサッカースクールの運営があった。
それをクラブに伝えると快く承諾してくれた。
自分が人生について考えている時にタイミングよく声をかけてもらった。
今年のタイミングじゃなかったらもしかしたら決断していないかもしれない。
人生においてタイミングは大事だなと思った。
【メリット】
自分としては選手としてJリーグにあがろうとしているチームの戦力として戦えること。
スポンサー営業という地域リーグという認知されていないクラブへの営業とコロナで企業様の影響がある中での営業という難しいチャレンジ。
サッカースクール運営という０から１を全て自分1人で作る作業。
こんなチャレンジのしがいのあることは他にはないと思った。
サッカーをプレーしてしかこなかった自分が
協賛してくださる企業様を見つけに行ったり、地域の人にチームのことを知ってもらう活動をしたりできること。
また教えてもらってきたサッカーを今度は子供たちに教える立場になること。
必ず今後に生きるしメリットしかない。今年の１年を通して大きく成長できるなと感じこの決断に至った。
【チャレンジ】
この決断にあたりいろんな人から賛否両論を頂いた。
でも色々考えても結局この決断が自分がやりたい、チャレンジしたいと思ったから特に気にすることもなかった。
人が何かを始めるとき変化する時必ずそれを止めようとしたり変化をさせないようにしたりする人がいると思う。
けどそんなものは自分の決断を信じて突き進めばいいと思う。
たとえそれが失敗に終わったとしても。
だから僕は今年チャレンジをする。
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